■ 特別講座

  日本骨董学院では、会員様限定の様々な特別講座を不定期に開催し、皆様のご好評を得ております。
 昨年秋からは、一般の方(会員ではない方)にも御参加いただける特別講座として、「中国陶瓷の見方」基礎編・中級編・上級編を順次開催してまいりました。更に、9月には多くのご要望にお応えして中国陶瓷器の中でも元青花に焦点を当てた特別講座を開催し、大好評のうちに終了しました。

■ 特別講座・中国陶瓷器の見方「元青花」



 

  昨年秋より、日本骨董学院創立22周年記念といたしまして、念願の「中国陶瓷器の見方」を開講しました。講師には、私も在籍する東洋陶磁学会の会員で新進気鋭の中国陶瓷研究家・新井崇之先生をお迎えし、最新の中国本土の研究動向を踏まえながら、基礎編から上級編までを通して体系的かつ理論的に陶瓷史を解説していただきました。ご聴講くださった皆様から、広範囲で理解しにくい「中国陶瓷器の見方」のポイントを楽しく学べたと、大変ご好評をいただきました。
  続いて、9月は2時間の特別講座「元・青花」を開催いたしました。
  元朝(1271〜1368)は、モンゴル族によって建てられた中国の王朝です。この時代、東西交流の活発化に伴う多民族文化の流入により、様々な工芸品が生み出されまして。なかでも、白磁に青い絵付けを施した「青花」は、その高い芸術性と後世への影響力から、美術史上極めて大きな意義を持っています。しかし、元青花は、、いつ頃どこで発生したのか、いまだに解明されておらず、謎が多い陶瓷器であることはあまり知られていません。
  そこで本講座では、繁栄を極めた元の歴史を軸として、さらに中国の最新の研究を踏まえた上で、景徳鎮に点在する生産地点やその管理体制など、元青花が生産された背景を把握していただくことにポイントを置きました。そして、世界中の伝世品や出土資料を見ることで、多種多様な元青花に触れていただきました。この機会に本講座を通じて、贋作の極めて多い元青花についての正しい理解を一層深めていただきたい思いで開催し、大変ご好評をいただきました。

日本骨董学院 学院長 細矢 隆男

講師・ 新井崇之先生 プロフィール

  明治大学博士課程・日本学術振興会特別研究員・史学会会員
  国費留学生として、中国・北京大学考古文博学院に2年半在籍。その間、中国各地の窯跡の発掘調査に携わるとともに、文献史学を基礎とし、さらに考古学、美術史学の手法を加えることで、中国陶瓷史を研究されてきました。
  また自ら茶道や作陶を行い、陶瓷器に対する理解に努めておられます、若く真摯な研究者です。

 
■ 中国陶瓷器の見方  〜 基礎編 〜  講座内容
         下記は既に修了した基礎編の内容です。その後中級編・上級編も好評のうちに終了しました。

第1回 皇帝の器の誕生 陶器と青瓷   〜その黎明と発展〜
          ・陶器の時代(仰韶文化、龍山文化)から青瓷の発生(灰釉陶器から原始青瓷へ)
          ・南方青瓷(越州窯、龍泉窯、南宋官窯)と北方青瓷(耀州窯、汝窯、鈞窯)について


第2回 単色釉磁の世界   〜モノカラーの美〜
          ・白瓷の完成(?州窯、定州窯)黒釉の茶器(建州窯、吉州窯)
          ・景徳鎮の白瓷(青白瓷、枢府白瓷、甜白釉瓷)と単色釉瓷(紅釉、藍釉、緑釉、黄釉、黒釉)


第3回 青花と彩瓷   〜絵を施した陶瓷器〜
          ・絵付けという装飾技法(磁州窯、吉州窯、元代の景徳鎮窯)
          ・青花と彩瓷の系譜(明清期の景徳鎮陶瓷)宋代後の絵付けされた陶瓷器について解説



■ 特別講座・仕覆と古裂の美  〜 好評のうちに終了いたしました。 〜

  日本の古美術の発展に深く関わる茶道。そこに欠かせないのがお仕覆です。大切なお茶道具を保存する為のお仕覆には、そのお道具や持ち主の格に合う貴重な裂地が使われました。今まで、ご所有の古美術品が包まれている袋や布地に目をとめられたことはありますか?どのような技法や材料で作られたものなのか・・・そこには、中身のお茶道具と同じくらい興味深いストーリーが秘められています。
  今回の特別講座「仕覆と古裂の美」では、仕覆師としてご活躍の小林芙佐子先生を講師としてお招きします。小林先生の美しい作品を鑑賞しながら、お仕覆の歴史・決まり事はもちろん、締め緒の結び方、古裂についての知識を学んでください。大切な古美術品にはどのような古裂を使ったお仕覆や御物袋が合うのか、考えるだけで楽しくなります。古美術・骨董を持つ喜びが更に広がることでしょう。

講師・ 小林芙佐子先生 プロフィール

  江戸流の仕立てを受け継ぐ松本勝氏(故・松本勝佐氏ご子息)に師事。以来20年、昔ながらの材料の入手も困難になりつつある中、妥協することなく伝統を守り続け、継承している。貴重なエピソードも豊富。

○  2003年  北鎌倉美術館にて仕覆展を開催

○  「古美術伯楽」にて仕覆展・教室生徒作品展を開催

 仕覆師・小林芙紗子による作品

■ 特別講座・日本刀の鑑定方法と鑑賞  〜 好評のうちに終了いたしました。 〜
刀剣と鞘
刀先
刀先
刀紋 

  ご挨拶
  このたび、日本が世界に誇る美術品である日本刀の鑑定とその楽しみ方について、斯界の第一人者である飯田一雄先生にご講義をいただくことになりました。飯田先生は私の学生時代からの刀剣の師であり、日本骨董学院の設立当初からアドバイスをいただいております。いわば私にとっての人生の師でもあります飯田先生に、「刀剣講座」をお願いすることとなりましたことは、誠に光栄の極みです。
  刀剣にご興味ある方、また今までお勉強されてこられて、新たにより深く勉強してみたいとお考えの方にはまことに時宜を得た講座であると確信いたします。
  カリキュラムの内容も御覧いただければお分かりのように、わかりやすく非常に充実した内容です。ビデオ/DVDなども取り入れ、視覚的にも理解しやすく構成されており、経験者、初心者ともに最適の講座と思います。本講座で、是非本物を手にして、なぜ日本刀が世界に誇る美術品であるのかを体験いただくとともに、新たに美術品の奥深さというものを学んでいただく機会となれば、「日本骨董学院」といたしましてもこれに優る喜びはありません。

平成23年3月吉日
日本骨董学院 学院長 細矢 隆男

講師・ 飯田一雄先生 略歴

  1934年東京生まれ。1962年刀剣春秋新聞社を設立。
  「刀剣春秋」新聞を創刊し、日本刀、刀装具、甲冑武具などの書籍を刊行するとともに、鑑定、評価、評論にたずさわる。
  著書に「刀剣百話・わが愛刀に悔いなし」「日本刀・鐔・小道具価格事典」「越前守助廣大鑑」「甲冑面・もののふの仮装」「刀剣百科年表」「金工事典」「刀工総覧」「井上真改大鑑」他多数がある。全国刀剣商業協同組合理事長・(財)日本美術刀剣保存協会評議員・同東京支部長・(社)日本甲冑武具研究保存会副会長・日本骨董学院講師・文化庁刀剣評価査定委員・英国刀剣会名誉会員を歴任。
  現在も刀剣業界の第一人者として活躍中。

 講師・飯田一雄先生
■ 日本刀の基礎講座  カリキュラム  〜 好評のうちに終了いたしました。 〜
 
1. 日本刀 概説

@日本刀の用と美
A日本刀の特色
B日本刀の歴史
   概説
2.日本刀の
    基礎知識

@古刀・新刀・
   新々刀の
   時代区分
A名称・用語・
   種別取扱作法
B五畿七道
   国別一覧
3.日本刀の
    出来るまで

@たたら、玉鋼の
   製造
A鍛刀
   <映像併用>
B研磨・柄巻・
   はばきの制作
   <映像併用>
4.日本刀の
    鑑定と鑑賞

@作位鑑定
A真偽鑑定
B入札鑑定方法
C五ヵ伝の鑑定
   ポイント
5.日本刀の知識
@刀剣の名物と
   名物帳
A正宗十哲
B生きている
   刀剣用語
C後鳥羽院
   御番鍛冶
D日本刀の見方・
   楽しみ方
6.日本刀の
    鑑定の実際


@日本刀の鑑定の
   実際


■ 特別講座・茶道石州流

「石州流茶道講座」は2010年より会員様限定の特別講座として開講しております。
江戸時代前期の大名・片桐石州は、有名な古田織部、小堀遠州を引き継いだ独自の茶道を確立し、徳川家綱将軍の茶道指南役として活躍しました。石州流茶道は、参勤交代の為に江戸に滞在していた大名達の間に広まった、武家の世界の茶の湯です。そのお作法は、格式高く優美でありながら、武家の豪快さも併せ持ちます。

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2011年5月の石州流研修茶会の様子です。新緑に囲まれた睡足軒で、去年からお稽古を重ねていらした皆様も、入門クラスを完了したばかりの皆様も、和敬静寂という茶の直心に入られていました。

飛騨高山から移築された味わい深い古民家で 熱心なお稽古の成果が 現代の紳士・淑女にも通ずる武家茶道です
仕草まで美しいお嬢様方 両手に花で破顔の細矢先生
爽やかな萌黄色のお着物
豊かな自然に囲まれ、心和むお茶会でした
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2010年10月に新座市・平林寺の睡足軒にて「石州流 研修茶会」を開催しました。お天気に恵まれ、広大な庭園の中のお茶室は風雅に満ちていました。武家茶道・石州流は、実に潔くすっきりとしたすがすがしさを覚えます。茶道を通じて、会員様方が和やかな交流も楽しまれた一時でした。